男性の家事・育児体験談
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サンヨーコンサルタント株式会社 藤田 直人さん
サンヨーコンサルタント株式会社
藤田 直人さん(29歳)建設コンサルタント
家族構成 妻(28歳)、子ども(4歳)女の子、(0歳)女の子
育児休暇期間 R5年7月10日~8月16日
〈藤田さん〉
私が育児休暇を取れたのは
私は現在、建設コンサルタントとして、山口県内のインフラ構造物の調査・設計を行っています。令和5年の7月から約1か月間の育児休暇を取得しました。
私が育児休暇を取ろうと思ったきっかけは、まずは、長女の出産時に出産後の妻の状態をみており、育児の大変さが身に染みて感じていたので、妻の負担を少しでも軽減したかったからです。
また、少し年上の先輩が2年前に社内で初めて2週間くらい育児休暇を取られ、自分もと思ったことです。前例があったので、私としても取りやすかったです。
育児休暇期間についても、今回、1か月間取得するにあたっては宇部市の「女性応援イクメン奨励助成金」がもらえたことが後押しになりました。従業員はもちろん事業者にも助成金が出るので、会社にも言いやすかったです。私のように若いパパは、収入の面で不安がある方が多いと思います。助成金制度を活用することで、収入の面でも安心して育休を取得することができました。
育児休暇は自分の自信に
正直、育児休暇を取る前はゆっくりできるという気持ちはあったのですが、実際に取ってみると、昼間は、上の子の幼稚園の送り迎え、産まれてきた赤ちゃんのお世話、皿洗い洗濯物等の家事でゆっくりできる時間などなく、夜も赤ちゃんのお世話で眠れない日々が続きました。
本当に大変でしたが、こどもも父親が家にいることがうれしかったようで、私もこどもと一緒にいることができたことは、こどもとの関わり方などすごく自信がつきました。
復帰後も社内で参観日や運動会など同僚同士で家庭のスケジュールを共有して、有給休暇など取りやすい体制になっており、こどものイベント参加が出来ています。
家事については、料理は妻が主にやっており、それ以外の皿洗いや掃除、洗濯は率先してやっており、今でもお互いで分担しながらやっています。
子育てにやさしい職場に感謝
このたび、私が育児休暇に入る直前に宇部市で大雨災害が起きてしまい、職場が大変な時に自分だけ休んで良いのかと悩んだのですが、部署内で悩みを打ち明けたら、「もともと予定していたのだから大丈夫。家族を優先してゆっくり休んで」と温かい言葉をいただいたので予定通り休暇を取ることが出来ました。
復帰してからも、「ゆっくり休んだ分、今からの仕事に期待している」等と前向きに迎えられました。その点については有難かったですし感謝しています。本当に会社の同僚に恵まれていると思いました。自分の部下が育児休暇を取りたいと言ってきた時には、今度は自分があたたかい言葉をかけ仕事で支えるなどして、会社に恩返ししたいと思っています。
現在、弊社は若い社員が多く育児休暇の対象者が社長も含めて6人いるのですが、そのうち3人はすでに育児休暇を取得しており、育児休暇を取るのが当たり前というような風通しの良い職場風土が出来ています。
社長自身にも同じ年頃のこどもさんがいらっしゃり、社長自らそのような職場の風土づくりを目指して子育てについて理解がある会社だと感じています。
〈職場の様子〉
ずっと家族に寄り添うパパに
〈娘といっしょに〉
第1子誕生時は、私もまだ入社2年目で、世間的にも男性が育児休暇を取るということに関心は薄く、収入面での不安もあり育児休暇を取るという意識はあまりありませんでした。
今回、育児休暇を取ってみて、家族、親戚、友人だけでなく育休期間中に毎日、送り迎えしていた幼稚園関係者からも、「男性でも1カ月間、育児休暇が取得できる会社はしっかりしている。」「育児に積極的。」と好評価をいただきました。
また、仕事と育児・家事のバランスを取りながら、こどもとの時間を大切にして、ずっと働いていて家にいないパパよりも、ずっと家族に寄り添っていけるパパになりたいと思っています。
これからは、育児休暇を取ることが当たり前で期間も1カ月間、1年間と各家庭の状況に応じて取得できることが当たり前になり、もっと男性が育児に参加し、女性も育児しながら活躍できる社会になることを期待しています。
(取材日 令和6年1月17日)
(情報は取材時点のものです)